2011年 12月 06日
なかむらきりん展示のお知らせ |

御無沙汰しています。
紙の張り子の立体を作っています。
なかむらきりん(中村靖浩)です。
今年も残りあと少し。
皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。
3月の震災以来、大きく意識の転換点があって、
あれからいまだ変動のさなかです。
私はあの時、まだ南町田のモンベルで
WWFのワンダーアイズプロジェクトで
ゾウを展示していたことを覚えています。
その後、何かしら動こうと思って一度はチャリティーに参加したりしましたが、
それ以外は震災に関しては作品ではなく自分の出来る形で動いて、
作品に関しては群馬でワークショップをしたり、
御注文いただいた作品を作ったり、いろいろやってはいたものの、
公にはあまり活動していなかった気がします。
いくつかお話はあったものの、
断ったり、うまく行かない事もありました。
どういう機会で、動くきっかけをつかむものかなと思いました。
人それぞれいろんなやり方があるんだと思うのですが、
私は、結局、いろんな気持ちを受け入れながら、
自分の中から動いてもいいかなと思えるまで
時間を待つくらいしか出来なかったです。
今回はそんなわけで、いつもお世話になっている美容室の
「TRIBE」に声をかけていただいて展示をさせていただく事になりました。
基本、TRIBEではディスプレイのみ展示することが出来るのですが、
今回は店内にも少し展示をさせていただいています。
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なかむらきりん展 in TRIBE
場所 : 千葉県市川市市川南3-14-23市川セントラルハイツ1F
ホームページ
http://www.tribe-home.com/w/
期間 : 2011年12月(火曜日は定休日)
ACSESS
市川駅南口を出て、ロータリーに面した道をずーっと右に進みます。
駅ビルの商業施設のビルがあり、その先大きなマンションを越えたすぐ、
右手に美容室TRIBEがあります。
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このTRIBEという美容室。
5年くらい(もう少し長い??)のお付き合いになるかもしれないですが、
数年前は原宿のキャットストリート内にあって、
その頃から毎月店内をアーティストに開放し展示をしていました。
美容室で展示と言うのは、まああるかもしれないのですが、
お店のごく一部と言う事が多く、基本そのお店のテイストが
変わることは無いと思うのですが、TRIBEの凄い所は、
他の場所と違って、お店全体をアーティストに任せると言うもので、
基本のテイストはありつつも、ほんとに毎月ガラリと雰囲気の違う
お店になっていました。
また毎回パーティーがあったりイベントがあったり、
(お店の中だけでなく、外のクラブなどを貸しきって
音楽、展示、パフォーマンス、BMXのショーやファッション、
スタイリングのショーとかいろいろJZ Bratや
今は無き西麻布のYELLOWなんかでもやっていました)
展示してたら展示を見に来る人もいるし、
美容室ながら、いろんな人が行きかう場所で、
アーティストやミュージシャンの方なども多く
本当に面白い人が集まっていました。
現在は、場所を店長のチカさんの実家に近い
千葉県市川市に場所を移し、お店をやっているわけですが、
私と同様、原宿時代からのファンでここに通っている人も少なくありません。
私は一時間半かけて髪を切りに行きます。
地元に根を下ろしつつ、やっぱり面白い人が通っている気がします(笑)
あと、このお店、私にとっては東京で一番最初に個展をして、
そしてイベントを企画し、歌手のソワレさんに歌ってもらった所でもあります。
そんな訳で、自分の中で、またここからはじめるのはいいなーと思い
今回展示させていただきました。
お時間あったりお近くに寄られる事がありましたら
外からも見えますので覗いてみてくださいませー。
(中にもありますので、お声をかけてお入りくださいませ)
私は12月は土日とか、行ける時間は行ってみようかな
と思ったりしています。
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今回は、双子の人形がメインでいます。
大きさは高さ135センチくらい。
本物の子供くらいあります。
一人は目をつぶり、一人は目を開けています。
良く仏像で半眼と言われる表現があって、
目が半開きの状態のことを言ったりしますが
あの世とこの世を一緒に見ているとか、
目に見える外の世界と内の世界を見ているとかいいますけど、
なんとなく、二人で一つな感じです。
また私の作品は、動物が多いのですが目の無い作品もあります。
それは、小さい壁掛けの作品で10種類くらいあるのですが、
動物の顔の壁掛けで、目が無く、顔のどこか一部が
植物になっているものです。
何故目が無いんだろうと言う人がいます。
一つは技術的な面から言うと、
顔の一部が植物になっていると言う所を
強調するために、目という顔の中でも一番印象の強い
部位を無くす事によって植物を強調させたということがあります。
あと、作るときには意識しませんでしたが
震災以降は補償と言うイメージにも見えてきました。
例えがうまくないのですが、
身障者の方で良く聞くことがあるのですが、
例えば目が見えないという障害があったとして、
目が見えないハンデがあるのに、他の人よりも
何倍も触覚、嗅覚、聴覚、味覚などが鋭くなったりだとかそんな感じ。
何かを喪失しても、その代わりに得るものがあるような。
今年の3月、多くのものや人が失われたりしました。
でも、どこか見えないところでも気づかないところでも
何かが変わって得るものがあったり、芽吹いているものがあると
思っていますし、そう信じています。
この立体も少し展示してます。

あとこの立体、12月の展示のあと置く所は決めていませんが、
冬の服着てますし、冬の間は、どこか展示してみたいと言う方がいらっしゃれば、
運搬さえしてもらえれば、置いて貰ってもいいかなと思っています。
もし気になる方がいたら、御連絡いただけるとありがたいです。
それでは、今年もあともう少しですが、よろしくお願いいたします。
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なかむら きりん(中村靖浩)
熊本県天草生まれ
大学卒業後、アニメ、ゲームグラフィック制作会社勤務。
どうしても、実際に触れられる手触りのある作品を作りたくなり、
2006年より、紙のハリコによる立体を制作しています。
2006 『GEISAI#10』/ 東京ビッグサイト
2007 『こうさく展』 グループ展 / 銀座すどう美術館
2007 『Under The Tree』 個展 / 原宿TRIBE
2007 『第8回 SIFC展』 / 青山スパイラル ワコールアートセンター主催
2007 『シンジュクアートインフィニティ』 / 新宿丸井工事壁面
2008 『PHOTO & ART BOOK EXHIBITION』 / 新宿眼科画廊
2008 『ウシはなんでも知っている』柳原陽一郎 /DVDに作品出演
2009 『TORI+LIVE=TRIBE?』市川TRIBE 』 / 美容室ウインドウディスプレイ
2009 『eco&artaward 』/ コニカミノルタプラザ 雑誌PEN+コニカミノルタ主催
2009 『SURROUNDED ALWAYS』 / 年年有魚演劇公演 演出・美術として参加
2009 『HATUGA』 / 旧若郷小学校 新島アートイベントに参加。一教室展示担当
2009 『なかむらきりん展』/水戸CAFE DINER ROOM
2010 『スマトラの森 Forest Calling』 子ゾウの立体を展示
主催:WWFジャパン/WWFインドネシア WONDER EYES PROJECT
コニカミノルタホールディングス株式会社 協賛:キヤノン株式会社
コニカミノルタプラザ、渋谷、名古屋などで展示。
2010『ナショナル ジオグラフィック チャンネルselection 「Think!生物多様性」』コニカミノルタプラザ
2011『スマトラの森 Forest Calling』南町田モンベル
2011『うごくおもちゃのワークショップ』前橋こども図書館(群馬県)
メールアドレス
nam_kirin@ac.auone-net.jp
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by namkirinn
| 2011-12-06 10:00
| 日々のメモ