2010年 04月 21日
関野吉晴さん「僕らのカヌーが出来るまで」 |
日曜日は朝5時おき。
スーツでお仕事。
仕事が終わって、ポレポレ東中野へ
グレートジャーニーの関野吉晴さんや、
現在先生をしている、武蔵美の生徒さんが出ている
「僕らのカヌーが出来るまでを見に行く」
材料をすべて自然から調達し、すべて人の手で、
「道具」から「ひも」「食料」もすべて作り出し、
新グレートジャーニー。日本人のルーツを辿る旅の
三つ目の海洋ルートを進むためのカヌーを作る
ドキュメンタリー。
とっても面白かったです。
考えさせられる事もあるとは思うけれど、
物を最初っから造る時間とか、
お祭り騒ぎみたいに盛り上がってタタラバをつくり製鉄する所とか、
3時間かけて斧で切った大きな木が、ドスーンと倒れたりとか
ムサビの身近な人たちが体験しているのを見て、
その実感が伝わってきて楽しかった!!!
映画館で内容のモノづくりに感動しながら、
くすくす笑う部分があったり、木が倒れる所で歓声あがったり、
外国で映画見てるみたい。
少し共有している感じで見れて良かったです。
でも、本当に、今あるCGの映画なんかとは全く違うんだけれど、
手法の中にブラックボックスが無いだけで、
物は身近に感じられるしドキドキするし、
大変な事もいっぱいあって
作るのに時間はかかるけれど、その一手間一手間が重なって
ものに魂というか、物語が積み重なっていくのは、
心から感動。
こういう感覚は、本当に少なくなっている気がします。
材料もお店をまわるとか、どっかに注文するとかが普通の時代で
道端に材料や、食べ物があっても気づかないことが多い。
道端に生えている草や木の実とかもっと気づくことが出来れば
身の回りのものを最大限に利用するとことが出来る生活が出来る
んだなあと思いました。
もっと気づけることがあるはず。
今は便利だけど、本当に元からある自然、
それだけではなくて、生活の根源的なところから
切り離されているんだなと思えました。
そういうことに関しては、すべてが客観的。
全然それで生活できるんだろうけれど、
それは身の回りを生かしてないところ、1からモノを作る楽しみというか
それに付随する感情とか、思いとかすっぱり抜けているところがある気がして
自分から素直に湧き出る感情として「もったいない」
(楽しさを感じるところが抜けてて・笑)かもって感じがしたりしました。
関野さんは、昔アマゾンにずっと行ってた時、
ナイフ一本で、衣食住を満たすことが出来る原住民になりたかったそう。
同じ生活はある程度出来るけれど、
自分の家がまだ安心できる事と、アマゾンの虫がいたり、
ごつごつした地面を素足で歩くことが出来なかったから
断念したとのことでした。
もうすでに、僕らの足の皮は、それらの人たちとは
厚さや作りが違うのです。
ある時から、写真を撮って記録する側に回ったけれど、
それでも、まだまだ挑戦するのは、
もっと主観的なところで感じたいと
思ってらっしゃる感じがしました。
もっともっといろんな事感じたりメモしたり
言いたい事はあるのだけれど
まとめることが出来ませんでした
凄く面白かったです。良かったら見てみてくださいね。
「僕らのカヌーが出来るまで」
映画の後、関野さんとお話。
ムサビの関野さんを教えてくれた友達のことと
プージェーの映画を見せに行った平田さんのお話をして
名刺渡して、「授業でたいですー」というと
「どうぞー」って名刺いただいてしまった。
うれしい。
わーい一回ぐらい覗いてみたいなあ。
でも、5月には、関野さんは、「新グレートジャーニー」
の続きに出られるので、取り合えず、
それまでにまたお会い出来たらと思います。
もう一回この映画は見に行けたら行くし、
もう一つのモンゴルの映画「プージェー」も見に行きます。
今は、関野さんの本、
単行本のグレートジャーニーを探して読んでいます。
今の所、読んでて思うのが、
旅にあるロマンチックや感情的なものではなく、
凄い知識と冷静さを感じます。
あまり思い込みとか誇張の文章がなくて、
あった物事をそのまま書かれている。
関野さんは、探検家であり、医者でもあります。
情熱とともに冷静さを併せ持っている方だと思います。
関野さん本人の穏やかな感じも凄くいいなあと思いました。
また本当にお会いしたいです。
パンフレットもイラストなんかも入ってて凄くいいです。
映画だけでなくパンフレットで補完できるところもあるので、
パンフレットもオススメです。
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by namkirinn
| 2010-04-21 09:18
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