2009年 10月 14日
2日目 本番(HATUGA一日目)作品説明 |
前日は自分の展示準備、学校全体の飾り、
間に合わない他の展示の準備なども含め、
夜1時くらいまで皆作業。
(遅い人はもっと遅い)
それぞれの教室ブースの人たち、
地元のバンド「ナムレ」の人たち、
初顔合わせだけど、新島まで一緒に来た
R不動産の林さん。
それから、本当に地元で近くのおじさんおばさん、
役場の人とかも出て掃除とか展示とか。
ゲストなんだから、そんなに働かなくていいのに
と言われるけれど、
そのときの自分の気持ちは、
自分の展示で手一杯だけど、
やっぱり、このイベントが成功しないと意味がない。
(主催者の一人の岸本さんなんてオーガナイズと
自分の作品で5日間まともに寝ていなかったし)
出来るだけ、手伝いたいと思いました。
第一回。
0を1にすることの難しさ面白さは、
物を作る人にとっては、
ずっと持っているテーマ。
新しいことがはじまる期待感。
バタバタ感。
人との交流。
文化祭。
大変だけど、わくわくしてきました。
始まる前に他のブース(教室)のチラリと回るけれど、
皆レベルが高い。
新島に関わって来た人たちの
ポテンシャルの高さが伺える。
-------------------------------------------------------------
僕の展示は、テーマは「HATUGA」。
今回のイベントで初めて島を知り島に来た人として、
新島と向き合うと言うもの。
全体的に、動物から植物が
生えていると言うモチーフを
中心に配置。
このイベントで何かがこの新島で
芽吹けばいいなと思う。
そんなイメージで。
中心には鹿の等身大のオブジェ。
リンゴが沢山落ちてるいつものやつですね。
鹿は新島では、たくさん生息し、
名物にもなっている。
しかし、それらは、ある時期
人工的につれて来られ
農作物を荒らす厄介なやつでもある。
島の人たちの感情として
そこをどうするか正直悩んだけれど、
むしろ、身近なものとして
とららえてもらったほうが、
見やすいのでは?と思い、
嫌なものには蓋をする的な考えでなく、
むしろ、それを元にコミュニケーションをとろうと思いました。
どうとられるかわからないけれど、
悪く思うところがあれば、
鹿除けに使ったらー(笑)とか
しかも自分で、リンゴ作って自分で生活できたらいいのにねー。
とか逸らしながらでも、
地元のおじいちゃん、おばあちゃん、
おじさん、おばさんとかと話す事でも良いのではないかと思ったり。
そこがコミュニケーションの場として機能すれば良いなあと考えました。
話しは飛んでしまうけれど、僕の普段からある心構え(妄想?哲学?・笑)の中には
僕はいつもすべての出来事には、良い事、悪い事は同時に存在していて、
すべてが上手くいくということは、ほとんどありえないと思っているかわりに、
どんなに悪い事があっても、その中に必ず良い面が含まれていると思っています。
ちょっとしたネガティブな情報も、受け入れてこそのポジティブがあると思ったので
今回直前まで悩みましたが、鹿を展示する事を吹っ切ることが出来ました。
リンゴは、図像学(イコノグラフィー)、西洋美術史的な解釈では
リンゴに対しては西洋的には、「知恵の実」「誕生」などいろんなイメージがあったりします。
(僕は天草生まれですが、宗教的には、浄土真宗って言うか無宗教だけど・笑)
それらをもじって鹿を、新しく見直す
新しい知恵を考え出してもいいのではないか?
という気持ちもありました。
リンゴ自身には、風邪のときの優しい甘物であったり、
割ってみた形が、心臓やハートに近かったり、
僕は九州の人だから、身近なものではなく
木になっているのも、あんまり見たことないけれど、
その分存在が貴重で大好きだったりと、
他にもいろいろ僕の中の思い入れもあるから使っています。
※この写真は設置中のもの。構成はまだしていません。
入り口の一つの面は
動物の首から植物が生えているシリーズと、
本当に、このすぐそばに生えてきた雑草を
飾ってコラボレーションすると言うもの。
せっかく、新島まで来たのに、
そこのものと一緒に生まれる何かがないと意味がない。
saroで、使い終わった、ビンや缶をもらい
そこに、新島に生きている植物を飾る。
手伝ってもらったのは、
saroの根本君(通称たっちゃん)。
フラワーアレンジメントとして協力ボードも作成。
根本君は、saroのサポートメンバーで
全然、フラワーアレンジメントが本職ではない。
でもこの人に頼んだのは、saroの花の飾り方を見て
本当に繊細な神経を持って選択していると思ったから。
僕の作品は、色も強くて、結構大胆にその場の空間を
構成してしまうけれど、
本物の植物の色合いは
もっと一つ一つが繊細で、やわらかい空気を持っているので、
一緒にあると中和する効果があります。
(写真と絵画の色の強さの違いですね)
僕の作品の中では、
かわいさや繊細さ見せたほうが、
空間として生きると思ったのでした。
それから、このかわいい道具入れたち。
ここは必ず、展示のネックになると思っていました。
この整然とした縦横空間は、
一つの額ともいえるので、ここを使わない
手は全くないと思ったので、
一つ、一つの棚が宝箱になるように、
花や、リンゴや、作品で構成しようと思っていました。
それから、横は、「TRIBE」の絵。
「UNDER THE TREE」
「TRIBE」とは種族、部族など、集合体をあらわす意味。
「UNDER THE TREE」で
一つの木の下に、みんなが集まり、一つの部族、種族になる。
結局、それは今回のイベントだったり、いろんな人が集まった
saroと言う場所とメンバーだったり、新島という場所であったり
家族であったり、いろんなものが交錯、交流する場みたいな、
そんな意味がもてればと思っています。
それから一番前の大きな黒板は、
今回のために新しく考えた「HATUGAプロジェクト」。
新島の魅力を僕に教えて!!って事で、
来た人にリンゴの形をした手紙に
新島の魅力を書いて、
黒板に書いた木に貼っていってもらう
参加型の作品。
これは、エコ&アートでも使った、
よくあるフローを使ったワークショップの形式。
僕に新島の魅力を教えて
いろんな人に新島というものを伝えるきっかけを作るとともに、
書く人が考えたり、書くことがわからないから、
人の意見を見てみたりして、公開することによって、
島の人にも、新島の魅力を再確認してもらおうと思った企画。
一つ一つのリンゴが、知恵の実であり、情報を発信する発芽であり、
循環の構造をもっているものにしてみました。
やっぱり学校使ってるからね。
この大きな黒板に好きに落書きしたいよね。
それも一つの動機です。
(僕は大学の頃、インスタレーションの作品を
作っていたので、その場が持つ空間や力が
とっても気になるのです)
あとは自己完結しない事。
人が関わるからこその空間だし、
すべてを一人で完結するようになったら
終わりですしね。
他の作品は、ひとつはカミアートの
製作過程をスライドショーで見せてました。
後は空間を遊んだりできるように
紙シャンデリアや、リンゴを天井から吊ったりして
ちゃんと上の窓から見えるようにとか、
子供がジャンプして取りたくなるようにとか、
なんとか持ってきたもので
空間がもつように考えて構成。
準備がほとんど完了?のところで流れ込むように
お客さんが来て始まるのでした。
--------------------------------------------------------
現在ホームページ移行期間中。
newebサーバーが無くなってしまうので、
今のホームページトップは10月には無くなります。
トップページがこちらになります。
メールアドレスも10月以降変わります。
今までのメールアドレスは使えなくなりますのでご注意ください!
nam_kirin●ac.auone-net.jp
(●を@に変えてください)
間に合わない他の展示の準備なども含め、
夜1時くらいまで皆作業。
(遅い人はもっと遅い)
それぞれの教室ブースの人たち、
地元のバンド「ナムレ」の人たち、
初顔合わせだけど、新島まで一緒に来た
R不動産の林さん。
それから、本当に地元で近くのおじさんおばさん、
役場の人とかも出て掃除とか展示とか。
ゲストなんだから、そんなに働かなくていいのに
と言われるけれど、
そのときの自分の気持ちは、
自分の展示で手一杯だけど、
やっぱり、このイベントが成功しないと意味がない。
(主催者の一人の岸本さんなんてオーガナイズと
自分の作品で5日間まともに寝ていなかったし)
出来るだけ、手伝いたいと思いました。
第一回。
0を1にすることの難しさ面白さは、
物を作る人にとっては、
ずっと持っているテーマ。
新しいことがはじまる期待感。
バタバタ感。
人との交流。
文化祭。
大変だけど、わくわくしてきました。
始まる前に他のブース(教室)のチラリと回るけれど、
皆レベルが高い。
新島に関わって来た人たちの
ポテンシャルの高さが伺える。
-------------------------------------------------------------
僕の展示は、テーマは「HATUGA」。
今回のイベントで初めて島を知り島に来た人として、
新島と向き合うと言うもの。
全体的に、動物から植物が
生えていると言うモチーフを
中心に配置。
このイベントで何かがこの新島で
芽吹けばいいなと思う。
そんなイメージで。
中心には鹿の等身大のオブジェ。
リンゴが沢山落ちてるいつものやつですね。
鹿は新島では、たくさん生息し、
名物にもなっている。
しかし、それらは、ある時期
人工的につれて来られ
農作物を荒らす厄介なやつでもある。
島の人たちの感情として
そこをどうするか正直悩んだけれど、
むしろ、身近なものとして
とららえてもらったほうが、
見やすいのでは?と思い、
嫌なものには蓋をする的な考えでなく、
むしろ、それを元にコミュニケーションをとろうと思いました。
どうとられるかわからないけれど、
悪く思うところがあれば、
鹿除けに使ったらー(笑)とか
しかも自分で、リンゴ作って自分で生活できたらいいのにねー。
とか逸らしながらでも、
地元のおじいちゃん、おばあちゃん、
おじさん、おばさんとかと話す事でも良いのではないかと思ったり。
そこがコミュニケーションの場として機能すれば良いなあと考えました。
話しは飛んでしまうけれど、僕の普段からある心構え(妄想?哲学?・笑)の中には
僕はいつもすべての出来事には、良い事、悪い事は同時に存在していて、
すべてが上手くいくということは、ほとんどありえないと思っているかわりに、
どんなに悪い事があっても、その中に必ず良い面が含まれていると思っています。
ちょっとしたネガティブな情報も、受け入れてこそのポジティブがあると思ったので
今回直前まで悩みましたが、鹿を展示する事を吹っ切ることが出来ました。
リンゴは、図像学(イコノグラフィー)、西洋美術史的な解釈では
リンゴに対しては西洋的には、「知恵の実」「誕生」などいろんなイメージがあったりします。
(僕は天草生まれですが、宗教的には、浄土真宗って言うか無宗教だけど・笑)
それらをもじって鹿を、新しく見直す
新しい知恵を考え出してもいいのではないか?
という気持ちもありました。
リンゴ自身には、風邪のときの優しい甘物であったり、
割ってみた形が、心臓やハートに近かったり、
僕は九州の人だから、身近なものではなく
木になっているのも、あんまり見たことないけれど、
その分存在が貴重で大好きだったりと、
他にもいろいろ僕の中の思い入れもあるから使っています。
※この写真は設置中のもの。構成はまだしていません。
入り口の一つの面は
動物の首から植物が生えているシリーズと、
本当に、このすぐそばに生えてきた雑草を
飾ってコラボレーションすると言うもの。
せっかく、新島まで来たのに、
そこのものと一緒に生まれる何かがないと意味がない。
saroで、使い終わった、ビンや缶をもらい
そこに、新島に生きている植物を飾る。
手伝ってもらったのは、
saroの根本君(通称たっちゃん)。
フラワーアレンジメントとして協力ボードも作成。
根本君は、saroのサポートメンバーで
全然、フラワーアレンジメントが本職ではない。
でもこの人に頼んだのは、saroの花の飾り方を見て
本当に繊細な神経を持って選択していると思ったから。
僕の作品は、色も強くて、結構大胆にその場の空間を
構成してしまうけれど、
本物の植物の色合いは
もっと一つ一つが繊細で、やわらかい空気を持っているので、
一緒にあると中和する効果があります。
(写真と絵画の色の強さの違いですね)
僕の作品の中では、
かわいさや繊細さ見せたほうが、
空間として生きると思ったのでした。
それから、このかわいい道具入れたち。
ここは必ず、展示のネックになると思っていました。
この整然とした縦横空間は、
一つの額ともいえるので、ここを使わない
手は全くないと思ったので、
一つ、一つの棚が宝箱になるように、
花や、リンゴや、作品で構成しようと思っていました。
それから、横は、「TRIBE」の絵。
「UNDER THE TREE」
「TRIBE」とは種族、部族など、集合体をあらわす意味。
「UNDER THE TREE」で
一つの木の下に、みんなが集まり、一つの部族、種族になる。
結局、それは今回のイベントだったり、いろんな人が集まった
saroと言う場所とメンバーだったり、新島という場所であったり
家族であったり、いろんなものが交錯、交流する場みたいな、
そんな意味がもてればと思っています。
それから一番前の大きな黒板は、
今回のために新しく考えた「HATUGAプロジェクト」。
新島の魅力を僕に教えて!!って事で、
来た人にリンゴの形をした手紙に
新島の魅力を書いて、
黒板に書いた木に貼っていってもらう
参加型の作品。
これは、エコ&アートでも使った、
よくあるフローを使ったワークショップの形式。
僕に新島の魅力を教えて
いろんな人に新島というものを伝えるきっかけを作るとともに、
書く人が考えたり、書くことがわからないから、
人の意見を見てみたりして、公開することによって、
島の人にも、新島の魅力を再確認してもらおうと思った企画。
一つ一つのリンゴが、知恵の実であり、情報を発信する発芽であり、
循環の構造をもっているものにしてみました。
やっぱり学校使ってるからね。
この大きな黒板に好きに落書きしたいよね。
それも一つの動機です。
(僕は大学の頃、インスタレーションの作品を
作っていたので、その場が持つ空間や力が
とっても気になるのです)
あとは自己完結しない事。
人が関わるからこその空間だし、
すべてを一人で完結するようになったら
終わりですしね。
他の作品は、ひとつはカミアートの
製作過程をスライドショーで見せてました。
後は空間を遊んだりできるように
紙シャンデリアや、リンゴを天井から吊ったりして
ちゃんと上の窓から見えるようにとか、
子供がジャンプして取りたくなるようにとか、
なんとか持ってきたもので
空間がもつように考えて構成。
準備がほとんど完了?のところで流れ込むように
お客さんが来て始まるのでした。
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現在ホームページ移行期間中。
newebサーバーが無くなってしまうので、
今のホームページトップは10月には無くなります。
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メールアドレスも10月以降変わります。
今までのメールアドレスは使えなくなりますのでご注意ください!
nam_kirin●ac.auone-net.jp
(●を@に変えてください)
by namkirinn
| 2009-10-14 08:29
| 新島文化祭 hatuga(発芽)